iPS細胞の知的財産権の管理・活用を行う「iPSアカデミアジャパン株式会社」が先月25日に設立し、3日に発表された。iPS細胞研究の実用化に向け、企業に有償で事業の実施権(サブライセンス)を提供していくという。資本金は1億円で、本社は上京区。代表取締役は吉田修氏(前奈良県立医科大学学長、本学名誉教授)が務める。
iPS細胞は山中伸弥教授が世界に先駆けて開発した万能細胞で、再生医療や新薬への応用が期待されている。産業界への技術移転を促進化するために5月2日、本学と大和証券グループ本社、三井住友銀行、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズが有限責任中間法人「iPSホールディングス」を設立。今回、その事業実施会社として株式会社を設立した。
iPS細胞の再生医療や新薬開発への実用化を促進するため、有償による企業への細胞提供を行うことが事業の中心。料金はマウスのiPS細胞で100万円、人のiPS細胞で200から300万円。すでに大学や研究機関向けには、本学と理化学研究所のバイオリソースセンターによって、3月から提供が始められていた。
社内には総務部、知財・法務部、ライセンス部が設けられており、ライセンス業務の他に「本学が出願したiPS細胞関連特許の権利化支援業務」や「iPS細胞研究センターとの連携による広報活動支援等業務」なども行っていくという。